ギュッとこぶしを作って私は首を横に振った。
何も不安になる事なんてない。
だってリツは私のそばにいてくれるって言ってくれたんだから。
抱えてる問題を少しずつクリアするって約束もした。
だから、大丈夫……絶対に大丈夫。
リツとこれからもずっと一緒にいられるようにって、あの場所で星に願うから……。
全てが解決して、心から笑えるようになったらリツと一緒に他の場所に行こう。
ふたりだけの思い出を増やしていけるように。
そうだ……やっぱりクッキーは、リツと一緒に食べようかな。
カバンにそっと触れ、守るようにして私は電車へと乗り込んだ。
「おはよう、藤村さん!」
改札口を出たところで、後ろからポンポンと肩をたたかれた。
振り返ると、ニコニコした黒木さんがそこにいる。
「……おはよう」
部活に入る必要がなくなったから、黒木さんには一切連絡していない。



