この星を見上げたら、僕はキミの幸せを願う。


この前、うっかり寝ちゃってって言ってたけど、泊まり込みしなければならないほど具合が良くない人がいるって事だよね。

そう考えたら、川上君にひどい態度をとって申し訳ない気持ちになってくる。

「クッキー……」

「ん?」

「昼休みに食べようと思って持ってきたから。大事にいただきます」

「おう。絶対ウマいから、リピーター大歓迎!時々俺も一緒だけど、母さん、基本毎日焼いてるから」


私が言うと、川上君は嬉しそうに目をキラキラと輝かせながらニッと笑った。

お母さんがクッキーを毎日焼いてるって事は、入院してるのはお父さんかな?


「……具合良くなるといいね」

「おお、藤村が急に優しくなった」


申し訳ないなって思って、優しい言葉をかけただけなのに。

川上君が茶化すから、私はムッとして先に改札口を通り抜けた。