この星を見上げたら、僕はキミの幸せを願う。


「それにしても、この駅使ってるならこの前言ってくれれば良かったのに」


先に行こうとしたら、川上君がハハハと笑って思い出したように言った。

一緒に登校するつもりはなかったんだけど、川上君が私の歩調に合わせてくるからどうにもできない。

今日はこの前みたいに駆け込み乗車するほど急いでいないみたいだから、シャワーはきっちり浴びたって事かな?

この駅を利用している人の家に泊まって……。

彼女はいないって言ってたけど、怪しい。


「……今日は駆け込み乗車しなくていいの?」

「ひっでーな。あの日が特別だっただけで普段はしてねーよ。今日は朝早く家出て病院に来たんだし」

「……病院?」


病院って、川上君の具合が良くないって事?

でも、朝早く家を出たとしても診察時間はまだだし……。

興味ないはずなのに、勝手に色々な可能性を考えてしまう。


「ああ、藤村は知らないんだ?……家族が入院してるんだ」

「……ふーん」


それなら川上君がこの駅を使っている事に納得。

駅前にかなり大きい総合病院があるから、きっとそこに家族が入院しているんだと思う。