この星を見上げたら、僕はキミの幸せを願う。


「俺、藤村にそんなに嫌われるような事した?」

「川上君は女心が全くわかってないんだって。放っておいて欲しい時にいつも余計な事してくるし」

「余計な事って、ひでーな……」


ハハハと隣で笑う川上君に、私は苛立ちをおぼえる。

元々イライラしていたところに関わりたくない彼が来たから余計に。


「あ、それよりクッキー食った?ウマいだろ?」

「……まだ食べてない。お母さんと一緒に作ったんだっけ?」

「そうそう……って俺、母さんと一緒に作ったって話したっけ?」


私の言葉に川上君が不思議そうな顔をする。

そんなに不思議がる事?


「リツが母さんと一緒に作ったんだろって言ったから……」

「え?誰?」

「……ううん、何でもない」


川上君に聞き返されて、私は首を横に振った。

リツの事は知られたくないし、そもそも川上君には関係がない。