夕飯も食べずに部屋に閉じこもっているのなら、何があったのか聞いてあげればいいのに。
友達とケンカしたんじゃないかしら?フフフって、能天気すぎるんですけど。
「……あのさ。気にかけるのは私じゃなくてえみりの方じゃないの?」
「え……?」
おばさんの態度にカチンときた私は、冷たく吐き捨てるように言ってしまった。
えみりが同級生にカツアゲされていただなんて知ったら、どんな顔をするんだろう。
私がその話をするのは簡単だけど、えみりが解決したいと思うのなら自分で話すだろうから、私が出しゃばる事ではない。
「再婚して私との距離を縮める事に頭がいっぱいで、実の娘を放置しすぎなんじゃないの?」
「結月ちゃん……」
青ざめた顔をしているけど、知らない。
私は玄関を出ると、力任せにドアを閉めた。
実の親子だから放っておいても大丈夫……なんて考えは間違っている。
私とお父さんがそうだから。



