この星を見上げたら、僕はキミの幸せを願う。


バタンッと勢いよくドアが閉まり、その音に驚いたのかおばさんがリビングから出て来た。


「結月ちゃん、どうしたの?まさか、またえみりが何か……?」


二階を見上げた後、不安そうな表情で私の様子をうかがいながら聞いてくるおばさん。

そう言えばこの人はいつも私の顔色をうかがっているかもしれない。

いい加減、相手にされないんだからもう無視してもいいくらいなのに。

お父さんの雷が落ちた時はすぐに止めに入るし、この前だってえみりが玄関で痛がった時も必死になって私をかばったし。

そういえばえみりに写真たてを壊された時も、かなり謝っていたっけ。

逆にえみりが怒られてるみたいだけど。


『私が必死にこの家でいい子を演じてるからでしょ?』


私は最初から自分の殻に閉じこもってこの家に居場所がないって決めつけていたけれど、本当に居場所がないと感じていたのはえみりの方だったのかもしれない。