正論を突きつけられたせいなのか、えみりは何も言えずにギュッとこぶしをつくってパジャマの裾を握りしめる。
「カッコ悪いとか言ってないで、くだらないプライド捨てて親に泣きつけばいいじゃん。アンタにはちゃんと親がいるんだから」
「……くだらないプライド持ってんのはそっちでしょ?」
体を震わせながらえみりは私を睨み上げた。
くだらないプライドを持っているのは私?
……何言ってんの。
「私には親がちゃんといるって、本気で言ってんの?そんなの私が必死にこの家でいい子を演じてるからでしょ?……けど、いくら私が甘えたところでお父さんは実の娘であるアンタしか見てない。私のお母さんだって、アンタのご機嫌とるばかりで、私の事なんか何も……!」
涙がボロボロとこぼれ出して、さすがに耐えられなかったのかえみりは洗面所から飛び出して、ドタドタと二階に駆け上がると自分の部屋に入ってしまった。



