この星を見上げたら、僕はキミの幸せを願う。


「えみり、今日塾じゃないの?」


さも今気づいたというように、にこやかに声をかけた私。

えみりも含めた4人の女の子が一斉にこちらを向く。

こんな風に声をかけるどころか、えみりの前で笑顔なんて見せた事はない。

もちろんこの笑顔は作り物でニセモノだけど。

きちんと笑えているのかが心配。


「あ、お、お姉ちゃん……。今帰り?」

「そう。図書室で勉強してたらこんな時間になっちゃった。えみりも“友達”と一緒だったの?」


えみりも親に見せているけなげな可愛い子になり切って、返事をした。

『友達』を強調させた後、私はチラッと3人を見る。

さっきまでえみりにつめ寄っていた時の怖い表情はどこかに消えて、しおらしくなっていた。


「あ、えみりのお姉さん、初めましてー!」

「えみりといつも仲良くさせてもらってますー」


私の制服を見た3人はコロッと態度を変化させる。