スマホを取り出すと、私はえみり達に向けて録画ボタンを押した。
「また遊びに行くって言ってもらえばいいじゃん」
「新しいパパって優しいんでしょ?えみりの言う事を何でも聞いてくれるって言ってたじゃん」
えみりが断るとニヤニヤしながら3人が距離を詰めていく。
必死で笑顔を作りながらえみりは首を横に振った。
「短期間にかなりねだったから、もう無理だよ……。それより、今まで貸したお金は返してくれるんだよね……?」
「はあ?!あれは、善意でくれたんでしょ?」
「そうそう。私らと違って優しい優しいパパのいるえみりが、寄付してくれたんでしょ?」
「断るっていうのなら、また痛い目みてもらおっかなー」
「そんな……」
態度も顔も豹変させた3人の女の子たちに怯えたように小さくなるえみり。
私はスマホを向けたまま、ジャングルジムのてっぺんから飛び降りてそちらに向かう。



