この星を見上げたら、僕はキミの幸せを願う。


オレみたいに現実逃避しなくても……って、どういう意味?

私以上に何かツラい事を抱えているという事なの?


「リツ、あの……?」


どういう意味なのか聞こうとした時、公園の入り口の方に人影が見えた。

その中のひとりだけ見慣れた顔がいる。


「ねえ、えみり。この間のお金なくなっちゃったからさー、また貸してよ」


そう、えみりだ。

3人の女の子に囲まれて、楽しそうに話しているのかと思いきや、どうやらそうではなかった。

えみりの顔は引きつっていて、3人の威圧感に負けているようだ。


「え、でも……。この前、友達と遊園地行くって言ってもらったばっかりだし」


……ああ。

この前私に聞こえるように大きな声で甘えてもらっていたお小遣い。

あれ、同級生にカツアゲされてたんだ……?


「結月、どうかした?」

「あー、うん……」


あさっての方向を見ていた私を不思議に思ったのか、リツが問いかけて来た。