「血は少し止まったみたいだね」
傷口を見ながら、アキは「よかった」と呟いた。
「絆創膏貼れば大丈夫そうだね」
テキパキと絆創膏を貼ってくれるアキを、あたしは心配していた。
絶対に、アキ、おかしい。
「ねえ、アキ」
「ん。どうした」
アキは、痛かった?なんて尋ねる。
違う、あたしが聞きたいのはそんなことじゃなくて。
「アキ、どうしたの?さっきから明らかに様子がおかしいよ」
アキはうつむいたまま動きを止めた。
「アキ?」
不審に思ってもう一度尋ねると、アキは「はあ、ダメだね」と溜息を吐いた。
「あいつがいると、俺、なんか変になる」
「あいつって、リド?」
「そ」とアキは頷いた。
「なんか、あいつがすごくむかつく。佐奈と話していると余計に」
なんでだろう、とアキは眉間にしわを寄せる。
それは本当に分からないようで、胸を痛めているようだった。
「ダメだって分かってるんだ。佐奈のことをリドから解放するためには、契約を壊すためには、正しい心でいなきゃいけないのに。
それなのに、こんなに腹立てている。どういう理由で怒っているのかさえ分からないし」
「俺、ダメだ」とアキはあたしの手を握って呟く。
それは辛そうにも見えたし、自分を嫌っているようにも見えた。
こんなアキ、見てられない。
傷口を見ながら、アキは「よかった」と呟いた。
「絆創膏貼れば大丈夫そうだね」
テキパキと絆創膏を貼ってくれるアキを、あたしは心配していた。
絶対に、アキ、おかしい。
「ねえ、アキ」
「ん。どうした」
アキは、痛かった?なんて尋ねる。
違う、あたしが聞きたいのはそんなことじゃなくて。
「アキ、どうしたの?さっきから明らかに様子がおかしいよ」
アキはうつむいたまま動きを止めた。
「アキ?」
不審に思ってもう一度尋ねると、アキは「はあ、ダメだね」と溜息を吐いた。
「あいつがいると、俺、なんか変になる」
「あいつって、リド?」
「そ」とアキは頷いた。
「なんか、あいつがすごくむかつく。佐奈と話していると余計に」
なんでだろう、とアキは眉間にしわを寄せる。
それは本当に分からないようで、胸を痛めているようだった。
「ダメだって分かってるんだ。佐奈のことをリドから解放するためには、契約を壊すためには、正しい心でいなきゃいけないのに。
それなのに、こんなに腹立てている。どういう理由で怒っているのかさえ分からないし」
「俺、ダメだ」とアキはあたしの手を握って呟く。
それは辛そうにも見えたし、自分を嫌っているようにも見えた。
こんなアキ、見てられない。


