もう泣きたくなってアキを見ると、アキはいつもと同じ顔で、だけどまっすぐに怪物を見つめていた。
「そんな泣きそうな顔しないでよ」
溜め息を吐きながらそういうと懐から何かお札のようなものを取り出して怪物に近づいていくその後ろ姿に、もう一度「アキ!」と名前を呼んだ。
「佐奈のことは絶対守るから」
それから手に持っていた札を空に放り投げる。
ひらり、ひらり、舞う札には黒と赤の文字が描かれているのが見えた。
「蔦草(ちょうそう)!」
アキが叫ぶのと同時に、怪物を囲むように四方から蔦が生えてきた。
それは怪物の足に、身体に、そして頭に、絡まっては怪物の動きを止める。
ギャアア、と耳をつんざくような叫び声をあげて何とか振り払おうと抵抗するけど、抵抗するたびに蔦は絡まる力を強くして怪物を締め上げていく。
「すごい…」
圧倒的なアキの力に、思わず見とれてしまった。
「ちょっと、リド!」
アキは振り返るとリドを呼んだ。
「お前はこいつを知ってるの?」
余裕は感じられないアキの言葉に、リドは「ああ」と苦い顔をして頷いた。
「じゃあこいつの倒し方は?」
するとリドはフイッとそっぽを向いた。
「お前に教える義理はない」
そっけない返答に、アキは表情を変えた。
「ちょ、リド!今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
怪物を倒さなくちゃいけないこの時に、どうして喧嘩を起こすような発言をするんだ、この悪魔は!
「質問にちゃんと答えてくれる?お前はこいつの倒し方が分かるの?分からないの?どっちなの?」
アキはピリピリしている。
確実に、今のアキは不機嫌だ。
「そんな泣きそうな顔しないでよ」
溜め息を吐きながらそういうと懐から何かお札のようなものを取り出して怪物に近づいていくその後ろ姿に、もう一度「アキ!」と名前を呼んだ。
「佐奈のことは絶対守るから」
それから手に持っていた札を空に放り投げる。
ひらり、ひらり、舞う札には黒と赤の文字が描かれているのが見えた。
「蔦草(ちょうそう)!」
アキが叫ぶのと同時に、怪物を囲むように四方から蔦が生えてきた。
それは怪物の足に、身体に、そして頭に、絡まっては怪物の動きを止める。
ギャアア、と耳をつんざくような叫び声をあげて何とか振り払おうと抵抗するけど、抵抗するたびに蔦は絡まる力を強くして怪物を締め上げていく。
「すごい…」
圧倒的なアキの力に、思わず見とれてしまった。
「ちょっと、リド!」
アキは振り返るとリドを呼んだ。
「お前はこいつを知ってるの?」
余裕は感じられないアキの言葉に、リドは「ああ」と苦い顔をして頷いた。
「じゃあこいつの倒し方は?」
するとリドはフイッとそっぽを向いた。
「お前に教える義理はない」
そっけない返答に、アキは表情を変えた。
「ちょ、リド!今はそんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」
怪物を倒さなくちゃいけないこの時に、どうして喧嘩を起こすような発言をするんだ、この悪魔は!
「質問にちゃんと答えてくれる?お前はこいつの倒し方が分かるの?分からないの?どっちなの?」
アキはピリピリしている。
確実に、今のアキは不機嫌だ。


