悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!

「うっざいなあ、いい加減黙ってよ俺様ナルシスト!」

「うざいってなんだよ!失礼だな!っていうか俺様ナルシストっていうのは、まさかこのオレのことか?」

「そうだよ!大正解!リド以外の選択肢なんてこの文脈からは考えられないよ、ありえないからね!」

アーヨカッタデスネー!、と皮肉を込めてそう言ったなら、さすがにリドは怒ったようだ。


「しもべのくせに生意気な小娘だ!」

「ふーんだ、子猫に何を言われても怖くなんかないもんねー!」


あっかんべえ、と舌を出せば、ゴウッとリドの気配が黒くなったような気がした。


「……佐奈、口の利き方は気を付けろよ。
いくら心優しいオレ様でも我慢の限界はあんだよ」


リドの口調はいつになく静かだった。

だけどそれは怒りや憎しみを溶かし込んだような、そんな声色だった。



「限界がきたら、オレはお前を…」


「…お前を?」



「お前を、魂を喰ってやる」


ぞくり、と背筋が凍り付くような感覚がした。

怖い、と思った。

こいつは、この悪魔は、我慢の限界がきたら本当に魂を喰らうのだと直感的に理解した。

だけど、それでも。


「あたしは絶対、喰われない」


魂がリドに喰われるのだとしても、絶対にあたしは喰われない。

いくらでも抗ってやる。

抗って、生きてやる。


じっと睨みつけているとリドはクククと笑いだした。

初めて会ったときも思ったが、不気味な笑い方をするやつだ。もっと明るく笑えないのか。