悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!

しばらく掘り進めると、次第にそれは姿を現していった。

土の色とは違う、ワインレッド色の、少し古びた缶が出てきた。


「佐奈ちゃん、どうかした?」


朔兄も駆け寄る。


「なんか当たりかも!」


あたしは嬉しくって夢中で掘り起こす。

穴の中に手を入れて、その缶を引っ張り出す。


出てきたのは、ワインレッド色の古びた缶。

外国のお菓子の詰め合わせでも入っていたような、少しおしゃれな缶だった。


「これ?」


ワクワクして尋ねると、お姉ちゃんと朔兄は顔を見合わせて眉を下げた。


「こんなんだったっけ?」

「さあ?」


…埋めた本人たちが缶の色さえ分からないなんて、一生見つかる気がしない。