「美晴、どうしたの?」

「図書館に行こう!晃も!」


あたしとアキは顔を見合わせてキョトンとした。なんで今から図書館なんだ。


「あなたたち忘れたの?今から図書館で調べもの学習でしょう?」


その声で二人とも納得する。


「そういえば今朝、そんなこと言ってたね」


アキは長い溜息を吐きながらそう言った。眉間のしわもふっとなくなっている。


「早く行かないと授業が始まるわよ」


さ、早く、早く。

美晴に急かされて、あたしとアキは慌てて図書館に向かった。