悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!

「美晴も田辺くんもいないね」

「そりゃそうだよ」とアキは答えた。

「まだ約束の時間より早いから」

「そっか」

あたしは頷いて校庭をゆっくり歩く。

数日前ここであんな戦いがあったなんて分からないくらい、校庭はいつも通りだった。


「この辺だったっけ」


校庭の、わずかに色が違うところを見つけてあたしはしゃがみこんだ。

アキはあたしの方に近づきながら「なにが」と問う。本当はアキも分かっているだろうな、と思いながら答えた。


「あの2人を封印したところ」


アキは何も言わなかったけど、それは肯定だと思った。


「びっくりしたよ、アキがあんな魔法みたいなの使えるなんて」


思い出すだけでも夢じゃないかと錯覚してしまう。

アキが放った護符のようなものがリドとファルを捉えて封印してしまったこと。


「あれは、離れを出てから習得したんだ」


アキはバツが悪そうにぽつりと答えた。


「どうやって封印されたのか経緯を調べているうちに、封印の方法が分かって。一生懸命だった」

アキはそれから「ごめん」と謝った。

あたしは訳が分からなくて首を傾げた。


「そのせいで、佐奈を傷つけた」

「そんなの、どうでもいいのに」

「どうでもよくない」

あたしは笑うけど、アキは全然笑わない。

「どうでもよくないよ」