悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!

「さらに攻撃しようと、してきたから、ファルが防ごうと。だけど、そのせいで火は強くなって」


ファルはおそらく風の魔法を使ったのだろう。

階段で襲われた時、彼はカマイタチという風の魔法を使っていた。


「慌てて、あいつの家に戻った。だけど、そのときにはもう」


風にあおられた火は、山を焼き、そして村にまで広がった。

民家を焼き、村は火に包まれて。

天宮大火、それは地獄とそう変わらなかっただろう。


「あいつは、家からでてきた。でも」


リドはそれ以上言わなかった。

だけど分かってしまった。


「オレはあいつを抱きしめた。

あいつは泣かないでって言って、オレの頬を触った。

笑ってって言って、目を閉じた。

それ以上何も言わないで、冷たくなっていった」


その人はきっと、永い眠りについてしまったのだろう。


「ファルが、追いかけてきた。でも、気づかなかった。

分かりたくなくて、感情が抑えられなくて」


それはリドにとって、どれだけ悲しいことだっただろう。

悔しいことだっただろう。

苦しいことだっただろう。


きっと、あたしには理解できない。


「それから、神社のやつらに、封印された」


きっと告げ口をしたのは、火を放ったやつだろう。

あいつらは悪魔だから、と。

あいつらが火をつけたから、と。

リドは何もしていない。

ファルも攻撃を防ごうとしただけだ。

火をつけてもいないし、大きくするつもりもなかったのに。