だけどどれだけ耐えようと全身に力を入れていても、いつまでたっても攻撃は、痛みは襲ってこなかった。
そっと目を開けると、あたしの前にリドが手を広げて立っていた。
「無事、か?」
「リド!」
リドはニイッと笑った。
けどその顔は張り付けているものだとすぐに分かった。
その証拠にリドは膝から崩れ落ちた。
慌ててリドの体を支えようとするとその背中には生暖かい液体があるのを感じた。
それが血だと分かるのに時間はかからなかった。
「佐奈。無事か?」
リドはあたしの無事を確かめる言葉を繰り返す。
あたしの怪我よりよほど自分の怪我の方が酷いのに。
「あたしは大丈夫。でも、リドが…」
「佐奈が無事ならよかった」
リドは力なく笑った。
馬鹿だよ、リド。
あんた、本当に、本当に馬鹿だよ。
身を挺してまで『しもべ』と思っている人間を守るなんて馬鹿がすることだよ。
それで自分が大きなけがをしてしまうなんて、本当に馬鹿だよ。
本当、馬鹿だよ。
「リド様、なぜです!」
ファルも混乱していた。
「なぜ庇うのです!」
そっと目を開けると、あたしの前にリドが手を広げて立っていた。
「無事、か?」
「リド!」
リドはニイッと笑った。
けどその顔は張り付けているものだとすぐに分かった。
その証拠にリドは膝から崩れ落ちた。
慌ててリドの体を支えようとするとその背中には生暖かい液体があるのを感じた。
それが血だと分かるのに時間はかからなかった。
「佐奈。無事か?」
リドはあたしの無事を確かめる言葉を繰り返す。
あたしの怪我よりよほど自分の怪我の方が酷いのに。
「あたしは大丈夫。でも、リドが…」
「佐奈が無事ならよかった」
リドは力なく笑った。
馬鹿だよ、リド。
あんた、本当に、本当に馬鹿だよ。
身を挺してまで『しもべ』と思っている人間を守るなんて馬鹿がすることだよ。
それで自分が大きなけがをしてしまうなんて、本当に馬鹿だよ。
本当、馬鹿だよ。
「リド様、なぜです!」
ファルも混乱していた。
「なぜ庇うのです!」


