光を見てからまずいと逃げ出すまでの時間はとても短かった。
だからこそ間一髪でも逃げ切れると思った。
けれどその考えは甘かったみたいだ。
「った…」
黒い光はあたしの左足にかすっていたみたいだった。
刺すような強い痛みが全身を駆け巡り、とても立ち上がれない。
痛みで顔が歪み、抵抗も防御も何もできない。
その上、なんだか足がしびれているみたいに力が全く入らず、足が動かない。
「佐奈!」
アキが慌ててあたしの方に駆け寄ろうとするけれど、また黒い光が放たれて道を塞ぐ。
「させません」
右手をアキに向けたファルは淡々と感情を見せないような言い方で釘をさす。
「おい、ファル!」
リドも怒鳴るように彼を諫める。
しかしファルはそれに対して特に何か言うわけではなかった。けれどなぜそんなことを言うのだろう、というような表情を少しだけ見せた。
だけどそれも一瞬のことで、ファルは右手をアキに向けて攻撃を続けたまま、あたしに左手を向けた。
「恐れることはありません。一瞬であなたの体を貫きますから」
怪我が少し直ったのか、左手は支えがなくても真っすぐにあたしに向けられている。
「さようなら」
そんな言葉が聞こえたかと思ったら、黒い光が彼の左手に集まっていく。
きっと、さっきと同じ攻撃だ。
攻撃がくる、すぐに来る。
そう分かっているのに、動くことも逃げることもできない。
「佐奈!」
リドとアキが同時に叫ぶ。
動けないけどそれでもできる限りの防御をと、あたしは頭を手で覆い攻撃に耐えられるよう顔を下に向ける。
だからこそ間一髪でも逃げ切れると思った。
けれどその考えは甘かったみたいだ。
「った…」
黒い光はあたしの左足にかすっていたみたいだった。
刺すような強い痛みが全身を駆け巡り、とても立ち上がれない。
痛みで顔が歪み、抵抗も防御も何もできない。
その上、なんだか足がしびれているみたいに力が全く入らず、足が動かない。
「佐奈!」
アキが慌ててあたしの方に駆け寄ろうとするけれど、また黒い光が放たれて道を塞ぐ。
「させません」
右手をアキに向けたファルは淡々と感情を見せないような言い方で釘をさす。
「おい、ファル!」
リドも怒鳴るように彼を諫める。
しかしファルはそれに対して特に何か言うわけではなかった。けれどなぜそんなことを言うのだろう、というような表情を少しだけ見せた。
だけどそれも一瞬のことで、ファルは右手をアキに向けて攻撃を続けたまま、あたしに左手を向けた。
「恐れることはありません。一瞬であなたの体を貫きますから」
怪我が少し直ったのか、左手は支えがなくても真っすぐにあたしに向けられている。
「さようなら」
そんな言葉が聞こえたかと思ったら、黒い光が彼の左手に集まっていく。
きっと、さっきと同じ攻撃だ。
攻撃がくる、すぐに来る。
そう分かっているのに、動くことも逃げることもできない。
「佐奈!」
リドとアキが同時に叫ぶ。
動けないけどそれでもできる限りの防御をと、あたしは頭を手で覆い攻撃に耐えられるよう顔を下に向ける。


