悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!

「よく分かりましたね」

笑いが収まったかと思ったら、冷たい目と表情に戻って彼はそう言った。


「そうですよ、私がしました」


あっさりと認めたのだ。


「どうして…どうしてそんなことを!」


あたしは両の拳を握りしめていた。

図書館で文字の恐竜と遭遇した時、田辺くんは誰かに操られていた。

あたしだけじゃなく田辺くんにまで手を出して危険な目に合わせたファルが許せない。


「本当に阿呆ですね。そんなことも分かりませんか?」


ファルはあたしを貶す言葉を言うと溜息を吐いた。

この憎たらしさや嫌悪感はリドに似ていると思ったけど、リドの方がよっぽどマシだ。

リドの方がまだ言葉や言い方に温度があるから。


「私の役目はリド様をお連れして元の世界に戻ることだと言いましたね。そしてそのためにはどんな手段でも使うと言ったでしょう。
理由などそれだけです」

「だからって!」

「リド様がもとの世界に戻るためには、あなたが邪魔です」


ファルは右手をあたしに向けた。

そこには青色ではなく黒い光が集まっている。

青い光のときよりずっと強くて禍々しい。


「消えてください」


集まる光の禍々しさとは反対に、ファルは静かな口調だった。

そして光は放たれる。

光はいくつもの粒に分かれてあたしを襲う。

その速さや数は青い光の時よりずっと速く、数も多い。


これはまずい。

本能的に、直感的に、そう感じたあたしは急いで逃げる。

光はドン、と大きな音とともに校庭に小さなクレーターを作った。

けれどその大きさと深さは青い光の時とは比べ物にならないほど大きく深かった。