悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!

「魔力封印!」

アキは叫んだ。

その声がトリガーだった。

光はさらに大きくなって、目も開けていられなくなる。

あたしはなす術もなく、腕で目を覆った。

ただ、ニャアアアアという、リドの叫び声が耳にこびりついた。


やがて光がなくなって、当たりを見渡すと先ほどと何ら変わらない景色が広がっていた。


「な、何が起こったの?」


あたしはあたりを見渡すけれど、アキとリドが2人とも息を切らして肩を上下させていて、朔兄は険しい表情でアキとリドを見ていた。


「クソ、こいつ!」

叫び声をあげたのはリドだった。


「お前、何しやがった!」


リドは抑えられない様子で怒っていた。


「何って、お前の魔力を封印した」


アキは息を整えながらそう言った。


「お前の魔力は厄介だ。魔力で攻撃されるのも疲れるし」


そして「だから、これから」と続けた。


「これから、お前と佐奈の契約を、繋がりを壊す。

それからお前を葬るよ」


アキは一歩、また一歩と懐からお札を用意しながらリドに近づいていく。

リドは苦しそうな、怒っているような、そんな表情を浮かべていた。


漂う一触即発の空気。

いつ、どのタイミングで何が起こるのか、もはや検討もつかない。

固唾を飲んだ、その時だった。


「そこまで」


本殿の隣の廊下から声が聞こえた。