悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!

ゆったりと舞い降りる姿は天使のようにも思えるけれど、その人の羽はスーツと同じ黒色だった。

そしてマッド・ドールを背に地面に降り立つ。


「彼らではなく、この私があなたにとどめを刺しますから」


その人は無表情で言い放った。

見下ろされたその瞳は氷より冷たかった。



「あ…あんたは…」


「もうすぐ消える命に名を教えるほど無駄なことはありません」


言葉は丁寧だ。だけど言葉の端々が痛いくらいに冷たい。


「すぐに終わります」


彼はあたしの方に近づきながら左手に青い光を集める。


「おい!いい加減にしろよお前!」


リドは大声で叱りつける。

すると彼はぴたりと動きを止めた。


「なぜです。この娘のせいで貴方は帰らないのでしょう?」

「違う、こいつは関係ない!」


あたしのことを「この娘」と呼ぶ彼の言い回しは、彼の声は、どこかで聞いたことがあった。


「あっ、あんた、まさか学校の階段であたし達を動けなくしたやつ!?」


するとそいつはあたしの方を見た。その目は冷たくて、その視線だけで凍ってしまいそうなほど。


「おや、覚えていましたか。馬鹿な娘だと思っていましたが記憶力は良いようですね」