悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!

アキはそのどこまでも真っすぐな目で、射るような目で、おばちゃんを見つめていた。


「…やめときな、晃くん」


おばちゃんは冷静な口調で言った。


「賢いお前さんなら分かっているはずだ。そのことを調べちゃいかん。もし調べようものなら…」


「悪魔に憑りつかれる?」


アキはおばちゃんの言葉を引き取って続けた。

とても軽い口調だった。言葉の重さと口調の軽さがかけ離れていて、意味を理解するのに時間がかかった。


「やっぱり分かっていたのかい。いや、分かっているのならなぜ調べるんだい?そんな危険なこと!」

命が惜しくないのか、とおばちゃんは叱るように言う。


「惜しいですよ」


アキは即答した。

清々しいほどに、はっきりした言葉だった。


「だけどそれ以上にやらなきゃいけないことがあるから」


アキはまっすぐに見つめた。

おばちゃんも眉間にしわを寄せてアキを見ていた。

しばらく訪れた沈黙の後、おばちゃんは視線を逸らして、はあ、と溜息を吐いた。


「お前さんはそうだ、昔から意思が強い。絶対自分が正しいと思ったことは曲げない。どこから来るのかね、その意志の強さは。神社の息子だからかは知らないがねエ」

独り言のようにそう言うと「分かったよ」とおばちゃんはため息交じりに答えた。


「天宮に伝わる昔話さ」


そう前置きしておばちゃんは話を始めた。