悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!

ニコニコなおばちゃんに頭を下げたのはアキだった。

「お騒がせしてすみません」

「いいさ、いいさ。久しぶりにきてくれたんだから。それににぎやかな方が楽しいのさ」

おばちゃんはニカっと笑った。歯を見せて笑う、おばちゃんらしい明るい笑顔。

その顔を見て、あたし達はみんな自然と笑顔がこぼれていた。

「おばちゃん、アイスある?」

「ああ、あるよ、種類はそんなにないけどさ。そこ見てみておくれ」

おばちゃんが示したのは古びた白い機械。

はーいと返事をしてみんなで向かった。

夏の夕方は暑くて仕方がない。冷たいものが恋しくて仕方がない。

それはみんなも同じだったようで、みんなそれぞれ1本ずつアイスを買うことにした。

「まいど。1人100円だよ」

良心的な値段。さすがおばちゃんの店だ、と思いながら100円玉を手渡した。

渡すと同時にアイスを舐める。せっかくのアイスだ、溶けてしまってはもったいない。

「はい、どうも」

おばちゃんは代金を受け取ると「それにしても」と話をした。

「どうしてあんたらがこんなところにいるんだい?その制服、天宮高校だろう?ここから遠いじゃないか」

「僕達、これからちょっと用事があって小学校に行くんです」

田辺くんが答えると「小学校?」とおばちゃんは目を丸くした。

「高校の授業で、調べものなの。私達が調べようとしていることに小学校が関わっていたから、実際に現地に行ってみようってことになったの」

美晴が加えて説明すると「そうなのかい、偉いねエ」とおばちゃんは目を細めた。