悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!

アキは何か呪文のようなものを唱えながら榊を左右に振った。

榊を振るたびに、光が溢れて眩しくて目を開けていられなくなった。


「こいつ…っ!」


リドもなんだか苦しそうに目を細めた。


その温かくて優しい光は、すべてを包んでくれるような心地さえした。

けれど同時に襲ってきたのは、痛み。


「痛い!」


まるで髪の毛を引っ張られているような痛み。

あたしは耐えられずに自分を抱きしめて痛みに耐えていた。


「ごめん、佐奈ちゃん。耐えて!」


朔兄の声が聞こえた。


「佐奈ちゃんが痛みを感じるのは、佐奈ちゃんとこの悪魔が結んだ契約を引きちぎっているからだ。だけどもう少しで終わるから!」


「ごめん」、とそれだけアキは言った。

もとから口数が少ないやつだけど、今はきっと余裕がないんだろうなと思った。

それにきっとものすごく集中しているのだろう、額には汗が浮かんでいる。


「もうちょっとで終わる?ふざけんなよ」


余裕を持て余すような声色でそんなことを言ったのはリドだった。


「お前ら、こんなのでオレがやれるとでも思っているのかよ?佐奈だけに限らず、人間は本当にアホばっかだなんだな!」