「朝礼をはじめる」
担任は教室に入ってきた途端大声で叫ぶ。
その声でざわざわしていたクラスは静かになり、みんな自席に着く。
起立、と学級委員が号令をかけ朝礼が始まった。
担任の長い連絡事項を聞きながらちらりとアキに視線を向ける。
アキはあたしとは反対の窓の外を見ていた。
はあ、とあたしはもう一度溜息を吐いて視線を下に移した。
空回りばかりだ。
*
辛い1時間目の数学の時間が過ぎ去って、2時間目は図書館で調べものの続きだった。
4人で図書館の一角を陣取る。
あたしの前にはアキが、あたしの隣に美晴が、美晴の目の前には田辺くんが座った。
「……なにか、あったのかな?」
全くしゃべらないあたしとアキを見て、田辺くんが遠慮がちに尋ねた。
ぴたり、と空気が固まる。
「そ、そうかしら?」
美晴が必死にいつもの声と表情を保ちながらフォローする。
なんとか田辺くんがこれ以上この話を引っ張らないようにと話の方向を変えようと努力しているのが分かった。
「なんだか、空気がそんな感じして…」
間違ってたらごめん、と田辺くんは謝ったけど、実際その通りだから何とも言えない。
担任は教室に入ってきた途端大声で叫ぶ。
その声でざわざわしていたクラスは静かになり、みんな自席に着く。
起立、と学級委員が号令をかけ朝礼が始まった。
担任の長い連絡事項を聞きながらちらりとアキに視線を向ける。
アキはあたしとは反対の窓の外を見ていた。
はあ、とあたしはもう一度溜息を吐いて視線を下に移した。
空回りばかりだ。
*
辛い1時間目の数学の時間が過ぎ去って、2時間目は図書館で調べものの続きだった。
4人で図書館の一角を陣取る。
あたしの前にはアキが、あたしの隣に美晴が、美晴の目の前には田辺くんが座った。
「……なにか、あったのかな?」
全くしゃべらないあたしとアキを見て、田辺くんが遠慮がちに尋ねた。
ぴたり、と空気が固まる。
「そ、そうかしら?」
美晴が必死にいつもの声と表情を保ちながらフォローする。
なんとか田辺くんがこれ以上この話を引っ張らないようにと話の方向を変えようと努力しているのが分かった。
「なんだか、空気がそんな感じして…」
間違ってたらごめん、と田辺くんは謝ったけど、実際その通りだから何とも言えない。


