「お姉ちゃんが心配なんでしょ?どうしたのかって知りたくて仕方がないんでしょ?」
社交的な朔兄が、談笑を忘れたことがない朔兄が、無口になって考えを巡らせた。
それほどお姉ちゃんのことが気になるってことでしょう?
「じゃあ聞けばいいじゃない」
お姉ちゃんに言ったことと同じことを朔兄にも言った。
「だけど…」
「だーかーらー!」
全く同じような班のをされ、さすがのあたしもいらだちが募る。
「このままお姉ちゃんをほかの誰かにとられてもいいの?」
あたしの言葉を聞いた瞬間、朔兄ははっと顔を上げてあたしを見た。
「…佐奈ちゃん、きみは、まさか」
あたしはにっこり笑った。
ずっと知っていたよ、朔兄の気持ちは。
もちろん、お姉ちゃんの気持ちも。
だからこそ、あたしは2人の背中を押すのだ。それがどんなに強引なことだったとしても。
だって2人は、一緒にいた方がずっと幸せそうだから。
「佐奈ちゃん、ごめん。家までもうすぐだ。気を付けて帰って。何かあったら大声で叫んで。すぐに俺か晃が駆けつける」
それだけで朔兄の意思は分かった。
「お姉ちゃんをよろしく」
朔兄は頷くと、来た道を引き返した。
お姉ちゃんのところへ走って行った。
あたしはそれを嬉しく思っていた。
社交的な朔兄が、談笑を忘れたことがない朔兄が、無口になって考えを巡らせた。
それほどお姉ちゃんのことが気になるってことでしょう?
「じゃあ聞けばいいじゃない」
お姉ちゃんに言ったことと同じことを朔兄にも言った。
「だけど…」
「だーかーらー!」
全く同じような班のをされ、さすがのあたしもいらだちが募る。
「このままお姉ちゃんをほかの誰かにとられてもいいの?」
あたしの言葉を聞いた瞬間、朔兄ははっと顔を上げてあたしを見た。
「…佐奈ちゃん、きみは、まさか」
あたしはにっこり笑った。
ずっと知っていたよ、朔兄の気持ちは。
もちろん、お姉ちゃんの気持ちも。
だからこそ、あたしは2人の背中を押すのだ。それがどんなに強引なことだったとしても。
だって2人は、一緒にいた方がずっと幸せそうだから。
「佐奈ちゃん、ごめん。家までもうすぐだ。気を付けて帰って。何かあったら大声で叫んで。すぐに俺か晃が駆けつける」
それだけで朔兄の意思は分かった。
「お姉ちゃんをよろしく」
朔兄は頷くと、来た道を引き返した。
お姉ちゃんのところへ走って行った。
あたしはそれを嬉しく思っていた。


