悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!

星明りの下を朔兄と2人並んで歩く。

あたしの代わりにお姉ちゃんがここにいたなら、きっと映画にでもなりそうなくらいには美しい絵だろうなと思った。


「志保、なんか様子がおかしかったね」

しばらく歩いてあたしの家から離れたところで朔兄はそんなことを言った。


「どうしたんだろ」

本気で心配している様子の朔兄。

どうしたもこうしたもないのだけど、それをあたしが言うべきではないと思い、「さあね」としらを切った。

朔兄はそれ以降何も話さなかった。

きっと考えを巡らせているのだろう。

おねえちゃんがいつもとは違う、おかしな行動をとった理由を。

あの明るくて優しくてふわふわした笑顔を、朔兄に見せなかった理由を。


「朔兄、気になるなら直接聞いてきなよ」


すると朔兄は目を丸くして驚いた。

それからあろうことか「そんなの、できないよ」と言ったのだ。


「志保があんな反応をするくらいだ、相当なことがあったんだろう。それを俺が聞くべきじゃないかもしれない」


朔兄は目を伏せた。


ああ、同じだ、2人の考えていることは。

旗が立つほど、同じことを考えている。


こんなんだから、2人は今まで何も進展しなかったんだ。

ほんと、腹が立つ。


「朔兄、いい加減にしなよ!」


思っていたより言葉は辛辣だった。今までの分の怒りだ、それも仕方がないとあたしは目をつぶる。

朔兄は驚いた様子で目を見開いていた。アキに向けるような言葉を朔兄に向けたことが相当驚きだったらしい。