悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!

「とにかく、今度朔兄に会ったらちゃんと聞くこと」

「ええ!?次!?」

急すぎるとかなんとかお姉ちゃんは反論してきたが受け取らない。

「姉よ、善は急げですぞ」

「何その口調」

お姉ちゃんがまた何か反論しようとしたが、ちょうどその時「晩ご飯ができたよ」とお母さんが言った。

「さ、いただきます!」

「いただきます」

「いただきます…」

いつも変わらず元気の良い母、至って普通のあたし、あたしに散々言われて疲労困憊の姉。

それぞれが手を合わせてご飯を食べる。

これで、何かが変わればいいな。

まだ顔が赤い姉を盗み見ながらそんなことを祈った。


ご飯を食べ終わり、お母さんも片づけが終わって3人でテレビを見ていると、時計の針がもう9時を指していることに気づいた。

そろそろ離れに戻らなきゃな、と立ち上がったときだった。

ピンポーン、と来訪者を告げるチャイムが響いた。

それと同時に聞こえてきた、爽やかな声。

「こんばんは」

朔兄の声だとあたしが気づいたのと同時に、お姉ちゃんの肩がびくりと跳ねた。

あたしはお姉ちゃんを見ると「ちゃんと聞きなよ」と釘を刺して玄関に向かった。お姉ちゃんはうんともいやとも言わなかったけど、頬は赤く染めていた。