「怖がって行動を起こさなかったら、何も変わらないよ」
あたしが姉に向けて放ったその言葉は、あたしとアキのことにも重なって聞こえた。
「お姉ちゃんはこのままでいいの?朔兄と、今のままの関係でいいの?」
そう問いかけるとお姉ちゃんはまた黙ってしまった。
「…嫌だよ」
しばらくの沈黙の中聞こえた声は、小さいけど芯のある声だった。
「でも、怖いことに変わりない。だって、もし失敗しちゃったら…」
お姉ちゃんはそれしか言わなかったけど、言いたいことは分かった。
今まで築いてきた朔兄との関係性が壊れてなくなることをお姉ちゃんは恐れているのだろう。
その気持ちはあたしにも分かる。
あたしもアキにこの気持ちを伝えるとしたら、きっとお姉ちゃんと同じことで悩むだろう。
だけど今回の場合は、朔兄とお姉ちゃんに限っては、その関係性が壊れる可能性は微塵もないのだ。
恐れることは何もない。
「大丈夫。壊れたら壊れたとき考えればいいから」
あたしがそう言うと「なんて無責任な」と言われてしまった。
壊れるわけがないから無責任なことも言えるのだと、どうして姉は気づかないのだろう。
そこがお姉ちゃんらしさでもあるけれど。
あたしが姉に向けて放ったその言葉は、あたしとアキのことにも重なって聞こえた。
「お姉ちゃんはこのままでいいの?朔兄と、今のままの関係でいいの?」
そう問いかけるとお姉ちゃんはまた黙ってしまった。
「…嫌だよ」
しばらくの沈黙の中聞こえた声は、小さいけど芯のある声だった。
「でも、怖いことに変わりない。だって、もし失敗しちゃったら…」
お姉ちゃんはそれしか言わなかったけど、言いたいことは分かった。
今まで築いてきた朔兄との関係性が壊れてなくなることをお姉ちゃんは恐れているのだろう。
その気持ちはあたしにも分かる。
あたしもアキにこの気持ちを伝えるとしたら、きっとお姉ちゃんと同じことで悩むだろう。
だけど今回の場合は、朔兄とお姉ちゃんに限っては、その関係性が壊れる可能性は微塵もないのだ。
恐れることは何もない。
「大丈夫。壊れたら壊れたとき考えればいいから」
あたしがそう言うと「なんて無責任な」と言われてしまった。
壊れるわけがないから無責任なことも言えるのだと、どうして姉は気づかないのだろう。
そこがお姉ちゃんらしさでもあるけれど。


