あたしが座るとアキはあたしに向かって数枚のお札を挟んだ手を差し出し何かを唱えた。
最後の言葉を唱えると同時に指に挟んでいたお札を宙に投げた。
宙に舞ったお札達はあたしの周りをぐるりと回ると浮いたまま動きを止めた。それはまるであたしを囲い込むように均等に並んでいる。
「三重の結界だ。お前が勝手に動き出したりしないようにするための」
アキはきっぱりと言い切った。
その鋭い目はリドに向けられていた。
「へえ、やるじゃん」
リドは挑発的にそう言った。
アキは少しの間リドを睨むとあたしに視線を向けた。
「で、説明してくれるかな、佐奈。
なんでお前はこいつと一緒にいるの」
そこであたしは今までに起こったことを全てを話した。
話したが、アキは眉間にシワを寄せて黙ったままだった。
「あの……晃さん?話、聞いてた?」
するとアキは、リドの首根っこをギリッと締めた。
「ちょ、アキ!」
突然の行動についていけず、思わず制止する。
「……おい、お前」
アキはいつになく低くて鋭い声を出した。


