「別に」とアキは切り出した。
「俺が調べるべき内容だと思っただけだよ」
それが当然であるかのように、決定事項であるかのように、何の感情も見せず事実を述べるようにアキはそう言った。
「封印に関することは、美晴や田辺が調べるより俺が調べるべきなんだ」
「天宮神社の息子だから?」
それとも、リドの封印に直接関係することだから?とは言えなかった。なんだか言えないような空気があった。
アキは肯定も否定もせず、言葉を続けた。
「これだけ色んな資料に書かれてるってことは、きっと神社(うち)にも資料が残ってるんだと思う。封印に関することなら、図書館より詳しいものもあるかもしれない」
「ああ、だから言い出したんだ」
「それに、美晴や田辺が封印に関することを調べていて何かの呪いにでもかかったら嫌だし、2人が直接関わるべきではないと思ったんだ。…あれ、どうしたの」
不意に足を止めたあたしに驚いたのか、アキは足を止めて振り返った。
「なんで、泣きそうな顔をしてるの」
「泣きそうじゃない、怒ってるんだよ!」
なんでそんなことも分からないかな、鈍感。
「美晴や田辺くんが呪いにかかるのも嫌だけど、アキがかかるのも嫌だよ!」
アキが美晴や田辺くんに思う気持ちと同じ気持ちを、あたしだって持ってるんだよ。
「俺が調べるべき内容だと思っただけだよ」
それが当然であるかのように、決定事項であるかのように、何の感情も見せず事実を述べるようにアキはそう言った。
「封印に関することは、美晴や田辺が調べるより俺が調べるべきなんだ」
「天宮神社の息子だから?」
それとも、リドの封印に直接関係することだから?とは言えなかった。なんだか言えないような空気があった。
アキは肯定も否定もせず、言葉を続けた。
「これだけ色んな資料に書かれてるってことは、きっと神社(うち)にも資料が残ってるんだと思う。封印に関することなら、図書館より詳しいものもあるかもしれない」
「ああ、だから言い出したんだ」
「それに、美晴や田辺が封印に関することを調べていて何かの呪いにでもかかったら嫌だし、2人が直接関わるべきではないと思ったんだ。…あれ、どうしたの」
不意に足を止めたあたしに驚いたのか、アキは足を止めて振り返った。
「なんで、泣きそうな顔をしてるの」
「泣きそうじゃない、怒ってるんだよ!」
なんでそんなことも分からないかな、鈍感。
「美晴や田辺くんが呪いにかかるのも嫌だけど、アキがかかるのも嫌だよ!」
アキが美晴や田辺くんに思う気持ちと同じ気持ちを、あたしだって持ってるんだよ。