お前、俺に惚れてんだろ?

手のひらに頬の熱が伝わって、鏡を見なくたって、自分でも顔が赤くなっているのがわかる。

きっと、耳まで真っ赤だ…。


「あ…あたし、あんまりこういう話したことなくてっ…。慣れてなくて……」

「こういう話って?」

「そのぉ……、恋…バナ……とか」


あたしは、小さな声で呟いた。



あたしが通っていた中学は、校則が厳しくて、周りの学校からは「地味」と言われていた。