お前、俺に惚れてんだろ?

だから、べつになにも変わっていない。


…前のように、お互いがお互いのことを嫌っていた関係に戻っただけ。


ただ…それだけのこと。



「なぁ…!俺、お前になんかしたかっ…!?」


燈馬くんは花森にくるたびに、真っ先あたしのところにやってきて、こう尋ねてきた。


ここでは、星華高校の彼女の目に留まらないからって、あたしに話しかけようとするのは、本当にやめてほしい。