「な…なんか、目にゴミが入っちゃって…」


あたしは、指で涙を払う。


でも払っても払っても、涙は溢れ出した。


これから、楽しみにしていた優馬くんとカラオケなのに…。

あたし…、なに泣いてるんだろう。



「…ご、ごめん。やっぱり今日は、…帰ってもいいかな」

「う…うん。構わないけど、1人で帰れるっ…?」

「…ありがと、大丈夫っ…。優馬くんとナオトくんに、謝っといて…」