お前、俺に惚れてんだろ?

「優馬っ。サッカー部の先輩が呼んでるぞ!」


クラスの男の子が歩み寄ってきて、燈馬くんにそう言った。


見ると、教室の後ろのドア付近に、2年生の先輩3人が立っていた。

どうやら、優馬くんに用事があるみたい。


「サンキュ。今行くわ」


優馬くんに成りきっている燈馬くんはそう言うと、缶コーヒーを飲み干して、先輩たちの方へ駆けて行った。


当然のことながら、だれもそれが“燈馬くん”だなんて思っていない。