お前、俺に惚れてんだろ?

…財布がないっ!


そういえば、机の上に置いた記憶はあるけど、バッグに入れた記憶はない…。


慌てて家を出てきたら、そのまま忘れきたっぽい…。


「なにかトラブルでも…?」


あたしの異変に気付いた燈馬くんが、ニヤニヤしながら話しかける。


威勢よく、「チケット代も返すからっ」と言ったものの、チケット代を返すことも、ここから燈馬くんのバイクなしで帰ることもできなくなった。