お前、俺に惚れてんだろ?

「…なーんだ。俺にもよこせ!」

「あっ…ちょっと、ナオト!」


ナオトくんは、アミのクレープにかぶりつく。


「じゃあなー!アミと…えーーーーっと、ほのかちゃんっ」

「はっ…はい!」


突然自分の名前が呼ばれて、あたしは声が裏返ってしまった。


同じクラスのナオトくん。

あたしは覚えてなかったのに、ナオトくんはあたしの名前を覚えてくれていたことに驚いた。