お前、俺に惚れてんだろ?

舞台袖に控えるキャストたちが、ドキドキと高鳴る胸を押さえながら、静かにスタンバイしていた。


「優馬、このグロスどう?変じゃない?」


キレイにメイクと髪を整えたマヤちゃんが、優馬くんに顔を近づける。


「いや、大丈夫だと思うよ」

「も〜、ちゃんと確かめてよ〜。最後は、優馬と急接近するんだからっ。恥ずかしいメイクなんてできないでしょ!」

「俺…メイクのこととか、よくわからないし…」