お前、俺に惚れてんだろ?

そのミサンガの結び目を、あたしは解いた。


「…これっ。気休めにしかならないかもしれないですけど…」


あたしは男の子に、ミサンガを差し出した。


「ミサンガ…?」

「それ…、あたしのテニス部の後輩たちが手作りしてくれたもので…」

「へぇ〜。受験のお守りってやつ?」

「…はいっ。だから、もしよかったらー…」


と言いかけて、あたしは口をつむった。