お前、俺に惚れてんだろ?

「…そうだっ!」


あたしは独り言のように呟くと、自分の左手首に目を移した。


そこにあるのは、七色の糸で編みこまれたミサンガ。

テニス部の後輩たちが“合格祈願”にと、1つ1つ手作りしてくれたもの。


神社で大量に売られているお守りなんかよりも、たくさんの思いと願いが込められている。

きっと、効力があるっ…!


受験シーズンに入ってから、このミサンガをずっと左腕に付けていた。