お前、俺に惚れてんだろ?

なんて優しい人なんだろう。

それが、第一印象だった。


「もしかして、花森が第一志望?」

「…はいっ」

「そうなんだ!俺もっ。お互い、今日一日がんばろうなっ」


同じ高校を受験するライバルというのに…。


消しゴムを貸してくれて、更にお互いの合格の健闘まで祈ってくれるなんて…。


次の英語の試験に向けて必死に復習している人たちなんかより、その余裕のある態度が、とてもかっこよく見えた。