お前、俺に惚れてんだろ?

燈馬くんはそう言うと、エナメルのスポーツバッグを肩にかけると、1人で言ってしまった。


「もしかして、これから家族でどっか行く予定だった…?」

「ううんっ。そうじゃないんだけど、今日母さんが応援がてらに、俺らの送り迎いしてくれててさ」


そっか。

2人の息子が、大会の決勝戦で闘うなら、そりゃお母さんだって応援にくるよね。


…そこへ。


「よう、優馬!今日の6時からだからなっ!」