「瞬!」

「え?ッ…どした?」

 部屋入った瞬間に抱き着かれたんですが…。

 しかもなんで浴衣になってるわけ…。

 抱き着いて離れようとしない秋は震えていて、なんでか知らないうちにスイッチが切れたらしい。

 こうなったらしばらくダメだからな…。

 部屋の外から覗いてた奴らを睨んでドアを閉める。

 明日あいつらしめる…。

 でも、秋何とかしないとな。

「秋、どうした?」

「ッ怖い」

「なんかあったか?」

「怖いの…」

 いつの間にこんな弱ってたんだ…?

 さっきの飯の時か?気づけなかったことに腹が立って、秋を抱きしめる。

 ほんとに、少しでも目を離したらこんな壊れそうになってて、だから過保護だろうがなんだろうが言われてもほっとけねぇ。

 もう、秋が壊れるのは見たくない。

 ベッドまで連れてって、とりあえず座る。

 頭を撫でて大丈夫と繰り返すけど、なかなか秋はいつもの秋に戻ってくれない。