「ふーん、じゃあ最速で何日で付き合うか、賭けるか?」 向こうも挑発的な態度をとるから、つい私もムキになる。そしてそういう時は、たいてい碌なことを言わない……。 「何‟日”? 笑わせないで。 私なら、そのクッキーが焼き上がるまでに才賀を惚れさせることが出来るわよ!」 「……」 才賀は冷静に、オーブンの液晶を見た。 そしてしたり顔じゃない、いつもの憎らしい顔で、 「あと30分だけど」 と、言って窓から外を眺める。