よく晴れた7月の朝だった。
少し汗ばむくらいの陽気の中、あたしは走って学校へ向かっていた。
起きたのは8時。
のんびりと朝の時間を過ごしている暇はなく、朝食もとらずに大慌てで家を出て来たのだ。
走るたびに鞄の中のお弁当箱があっちへいったり、こっちへ行ったりしているのがわかる。
お昼頃お弁当を開けるのが少し怖い。
だけど今はそんな事を期して手歩調を緩めている場合でもなかった。
あたしは小高い丘の上から学校を見下ろした。
ここからジャンプしてあそこまでいければいいのに。
そんなバカな事を考える。
だけど、あとはあの石段を一気に駆け下りれば学校裏に出られる。
あたしは石段へ向かって走った。
狭い石段だけれど見晴らしはとてもいい。
特に、今日は天気がいいからここから駆け下りたら空を飛んでいるような気分になれるだろう。
勢いよく石段に差し掛かった時、横から人影が見えた。
あたしと同じ修立高校の制服を身に付けた男子生徒。
あたしと同じように走ってきた男子生徒は驚いたように目を見開いた。
と、同時に互いの体が強くぶつかる。
「あっ……」
思わず声を上げる。
少し汗ばむくらいの陽気の中、あたしは走って学校へ向かっていた。
起きたのは8時。
のんびりと朝の時間を過ごしている暇はなく、朝食もとらずに大慌てで家を出て来たのだ。
走るたびに鞄の中のお弁当箱があっちへいったり、こっちへ行ったりしているのがわかる。
お昼頃お弁当を開けるのが少し怖い。
だけど今はそんな事を期して手歩調を緩めている場合でもなかった。
あたしは小高い丘の上から学校を見下ろした。
ここからジャンプしてあそこまでいければいいのに。
そんなバカな事を考える。
だけど、あとはあの石段を一気に駆け下りれば学校裏に出られる。
あたしは石段へ向かって走った。
狭い石段だけれど見晴らしはとてもいい。
特に、今日は天気がいいからここから駆け下りたら空を飛んでいるような気分になれるだろう。
勢いよく石段に差し掛かった時、横から人影が見えた。
あたしと同じ修立高校の制服を身に付けた男子生徒。
あたしと同じように走ってきた男子生徒は驚いたように目を見開いた。
と、同時に互いの体が強くぶつかる。
「あっ……」
思わず声を上げる。