「咲良!起きろ起きろ!」




賢ちゃんの声で目を覚ました。

ふと、枕元の時計を見る。

時間はまだ、七時半だ。





「賢ちゃん……

あたし、今日オフなんだし」




眠い目を擦る。




「もうちょっと寝ていたい……」





最近のあたしは、疲れがたまっている。

ブレイク中のsoleilの仕事が多くて。

そして、夜はよく賢ちゃんたちとスタジオに行っているから。

慢性的な寝不足だ。

そして、賢ちゃんだって寝不足な生活をしているはずだが……





「早く行くぞ!」




賢ちゃんは元気だ。




「なに?

またディズニーランドでも行くの?」




夢うつつでそう聞いた。

すると……賢ちゃんは恐ろしいことを言ったのだ。





「今日明日と、慎吾夫婦と温泉旅行だろ?」



「は?」