あたしは仕方なく彼を見た。
爽やかな茶色い髪に、CGのような美形。
その唇からは、形のいい歯が覗いていた。
そう。
彼こそ、あたしと賢ちゃんの仲を切り裂こうとした人物、TODAYの修也だ。
修也は相変わらずキラキラスマイルを炸裂しつつ、あたしに言う。
「結局、玄と付き合っているんだ」
「おかげさまで」
わざとらしく笑顔で答える。
すると、修也は負けんばかりに続ける。
「まぁ、君が幸せなら、僕はそれでいいけど」
ウザい修也に、
「おかげさまで」
再び言ってやる。
「でも、君も忘れないほうがいいよ?
人間、そう簡単に変われないって。
だから僕と……
「余計なお世話です!!」
あたしは笑顔で修也を突っ撥ね、ダッシュで逃げる。
ウザい人とは極力関わりたくない!
また、面倒な騒ぎを起こされるから。