打ち上げは、しんみりムードで終わった。

光樹はもう、賢ちゃんのことを何も言わなかった。

それより、あたしたちの曲がどうだったとか、あのアイドルのダンスがどうだったとか、そんな無難な話題で終わった。

誰もFの話には触れなかった。

そして、これで本当に終わりなんだと思った。

あたしたちと、光樹とのコラボが。








「もう、君たちと一緒に仕事をすることはないだろうけど、会っても無視しないでね」




光樹が言う。




「あぁ。

一応、戦友だからな」




悠真が笑っていた。




「友達……だよね」





うん、光樹とあたしたちは友達だ。

大きな仕事を共にやり遂げた、大切な友達だ。

……ようやく友達になれた気がした。