「大輝にしては難しい曲だったよな」



悠真の言葉に、



「Fをイメージして作ったから」



大輝は言う。





大輝の作る曲は大抵が優しい。

テクニックで聴かせるよりは、歌いやすい歌を目標に作っているようだった。

それが今回は一変。

やたら複雑で大人っぽい16ビートが出てきたのだ。

いつものsoleilと路線が違うコラボ曲。

これも、いけるのではないか!





「テレビ収録も近付いてるし!

今回も生演奏出来るし、頑張らなきゃ!」




あたしたちの士気は上がっていた。